羽田圭介氏 又吉2作目の人気に驚く「エッ、文芸誌でですか?」

最新作「成功者K」の発売記念サイン会を行った羽田圭介氏=都内
最新作「成功者K」の発売記念サイン会を行った羽田圭介氏=東京・新宿の紀伊國屋書店本店
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 芥川賞作家の羽田圭介氏(31)が10日、最新作「成功者K」を発売し、記念の握手会を東京・紀伊國屋書店本店で行い、2015年に芥川賞を同時受賞したピース・又吉直樹(36)の新作「劇場」の人気ぶりに目を丸くした。

 新作はテレビ出演など、羽田氏が芥川賞を受賞してから1年半の経験を元にした。羽田氏は「6割5分が本当の話。何の教訓も教えもないです。ただ1ページ目を読んだら、最後まで読んでしまいます」とアピール。本の帯には又吉から「マスメディアが恐ろしい怪物のように見えた。それに翻弄(ほんろう)される姿は他人事ではない。面白かったです!」という称賛の一文が寄せられた。

 羽田氏は又吉からの寄稿に「芥川賞の選考会以来のうれしい緊張感があった。又吉さんにちょっとでも褒めてもらえてすごくうれしい。恐縮です」と感謝の言葉を贈った。又吉の「劇場」が掲載された文芸誌「新潮」の4月号は当初の4万部からすでに1万部が増刷された。それを耳にした羽田氏は「エッ、文芸誌でですか?」と信じられないといった表情を浮かべた。

 羽田氏は「劇場」を「まだ読んでいないんです。楽しみです」とし「同じ芥川賞を取った身としては、きっと肩の力が抜けて書けていると思う。『火花』以上の力がこめられていると思う」とコメントした。小説家・又吉の印象は「同時受賞したけど並の小説家のように気軽に声をかけられる人じゃない。尊敬しています」と称賛した。

 「劇場」は5月ごろに単行本化される予定だが、羽田氏は「そうなったらみんなが又吉さんの本を買っちゃうので、今のうちに『成功者K』を買ってください」とちゃっかりアピールしていた。

 なお、羽田氏によると「成功者K」の「K」は圭介の頭文字。実際に成功者気分を味わっているのは「ブラジル産の100グラム29円の鶏肉を毎日食べていたのが、今は100グラム120円のオージービーフでハンバーグを作っている」ことだそう。

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