船村徹さん通夜 北島三郎「生まれ変わっても弟子でいたい」

 16日に心不全のため死去した作曲家で文化勲章受章者の船村徹(ふなむら・とおる、本名福田博郎=ふくだ・ひろお)さん(享年84)の通夜が22日、東京・護国寺でしめやかに営まれ、弟子の北島三郎(80)、鳥羽一郎(64)を始め、関係者ら1500人が参列した。23日の葬儀・告別式には秋田での公演のため出席できない北島はこの日が師匠と最後のお別れ。感謝をつづった手紙をひつぎに入れ、「生まれ変わっても船村徹の弟子でいたい」と遺影を見上げた。

 祭壇でほほ笑む師匠の遺影を見て、涙を必死にこらえた。23日は秋田県での公演がある北島は、葬儀には出席できず、この通夜が最後の別れ。

 「つらくて。悲しくて。さみしい」。心に多くのものがこみ上げる。「何かを言うと、涙が止まらなくなる」と、船村さんへの思いは手紙にしたため、ひつぎに納めてもらった。

 たった1枚の手紙。そこに、約60年もの熱い絆を込めた。

 「とてもつらいけど、先生と私にも、とうとうその日がきましたね」と切り出し、思い出をつづった。そして最後は「私もいつか旅立ちますが、もし生まれ変わっても、また出会って。やっぱり船村徹の弟子でありたい。ありがとうございました」と締めくくった。そんな内容を涙ながらに明かした。

 NHKの追悼番組「ありがとう~作曲家。船村徹さん(仮)」(総合、3月3日、後3・10)への出演も緊急決定した。自身も昨年9月に頸椎(けいつい)を手術。体調が万全でないため、自身の冠番組以外はテレビ出演していない状態だが、師匠のためならとオファーを快諾した。当日は師匠への感謝の思いを語る予定だ

 「1カ月前に勲章をもらって(1月18日のパーティーで)ニコニコと喜んでいたのに」と嘆いた北島。この日は読経が終わるまで式場に残り、「言いたくないけど、さよなら。ありがとう。見守ってください!」とお別れした。

 告別式が行われる23日は、船村さんの出棺時間には、秋田のステージで歌っている予定だ。「ちゃんと仕事をすることを師匠は望むでしょう」。厳しくも優しかった笑顔に思いをはせながら二人三脚でヒットさせた「なみだ船」「風雪ながれ旅」を歌う。

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