ＡＫＢ４８・小嶋陽菜（２８）の卒業コンサート「こじまつり～前夜祭～」が２１日、東京・代々木第一体育館で行われた。自身の演出により、メンバー１２３人、卒業生３人に加えて９組１０人の多彩なゲストが登場し、元モーニング娘。のリーダー・高橋愛（３０）との初コラボを披露。アンコールでは涙を見せるなど、前夜祭にして早くも盛りだくさんなステージとなった。また、ＡＫＢ４８劇場での卒業公演が、２９歳の誕生日である４月１９日に決定した。

　笑いと涙を凝縮させた、締めくくりの宴だった。多彩なゲストやＯＧを交え、笑いの絶えないステージを繰り広げた小嶋だが、アンコールの「１０年桜」で同じ１期生の峯岸みなみ（２４）と顔を合わせると、たまらず涙がほほを伝った。

　終演後は「自分でもビックリしちゃった。明日に取っておこうと思ったのに…」と、想定外の涙だったことを告白。公演自体の出来栄えについては「全部出し切っちゃいました。明日何やったらいいんだろう」と冗談めかしつつ、「追加公演したいぐらいです！」と充実感を漂わせた。

　全ての演出を自身で考えたこの日は「お祭りをやりたかった」との言葉通り、いきなりみこしに乗って入場。先導役はタレントの小島よしお（３６）やアンジャッシュ・児嶋一哉（４４）ら、自ら招集した「コジマ軍団」だ。４曲目の「ハイテンション」ではｇｌｏｂｅのマーク・パンサー（４６）も参加し、会場を盛り上げた。

　中盤にはスペシャルゲストとして元モー娘。の高橋が登場。モー娘。の大ヒット曲「ＬＯＶＥマシーン」など２曲を指原莉乃（２４）、柏木由紀（２５）らを交えて熱唱した。

　ＡＫＢとモー娘。という、アイドル界の頂点に立った２組のメンバーによる“禁断”のコラボは、コンサートでは初となる夢の企画だ。高橋に「おめでとう！」と卒業を祝福された小嶋は「愛ちゃん、本当にありがとう！」と満面の笑みで感謝。「信じられないほどうれしかった！」と感動の面持ちで語った。

　さらに、同時間にさいたまスーパーアリーナで行われていた乃木坂４６のコンサートと中継で結び、２組のコラボ曲「混ざり合うもの」を“シンクロ”で披露。こちらも初の試みとなった。

　卒業生では同じ１期生の高橋みなみ（２５）に加え秋元才加（２８）、松井咲子（２６）が登場。１１年分の歴史を十分に感じさせるステージとなった。