ＮＨＫの上田良一会長が２日、定例の会長会見を開いた。１月２５日に就任したばかりで、ＮＨＫトップとして多くの国会議員のあいさつまわりもしている中で、コント番組の「ＬＩＦＥ！～人生に捧げるコント～」（木曜、後１０時２５分）が意外な高評価を受けていると明かした。

　「ＬＩＦＥ－」はウッチャンナンチャンの内村光良が中心となり、ココリコの田中直樹、女優の西田尚美、吉田羊、シンガーソングライターで俳優の星野源、俳優のムロツヨシらが出演している。内村が得意とする特徴が際立ったキャラもののコントが中心になっている。

　会長就任以来、「国会議員の皆さまにかなり大勢の方にあいさつに行ったわけです」と駆け回っている中で、「結構、そういう国会議員の皆さまがＬＩＦＥに対する評価が高くて…」と、反応を受けていると明かした。

　確かに、「ＬＩＦＥ！－」では「宇宙人総理」という政治を舞台にしたコントも人気だった。時事ネタを取り入れることもあるため、国会議員目線でも楽しめる要素はあるのかもしれない。

　１３年６月から約３年半務めたＮＨＫの経営委員時代には、「視聴者のみなさまと語る会」という視聴者との会合で、「ＮＨＫもああいう番組をやるのかと怒られた」と「ＬＩＦＥ－」を放送していることを怒られたこともあったという。

　番組に対する評価は「人によって違う」とした上田会長は「本当にターゲットに攻めようとしているところに刺さっているかを気にしている」と、今後も見てもらいたいと考えている層に番組を届けることを重視すると語った。