水道橋博士 松方さん伝説証言 たけしと尊敬しあう…開店祝いにマツタケ100キロ

 漫才コンビ「浅草キッド」の水道橋博士(54)が24日、新著「はかせのはなし」(KADOKAWA)の刊行記念トークライブを都内で行った。石原慎太郎元都知事にオファーされ、発行部数400万部を超える「広報東京都」で連載したコラムに書き下ろし原稿を加えた一冊で、この日は元マネジャーでイラストを担当した消しゴム版画作家・とみこはんを相手に中身の濃いトークを披露した。

 終演後、デイリースポーツの取材に応じ、訃報から一夜明けて俳優・松方弘樹さん(享年74)について言及。日本テレビ系バラエティー番組「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」で、松方さんと師匠・ビートたけしとの交流を弟子として間近で体感していた。

 たけしが都内に「北野屋」という料理店を始めたとき、松方さんが京都から差し入れとして「マツタケ100キロ」を送ってきたという“伝説”について、水道橋は「本当に100キロあったのか、話が盛られていたのか、きょうも調べたんですけど、(正解には)たどり着けなかった。ただ、すごく大量のマツタケが送られてきたことは事実です。焼いたり、煮たり、いろんな調理法しながら、(食べきれなくて)最後はマツタケカレーになっちゃったという。エリンギじゃねえんだ!と当時、我々の間では話題になっていました」と明かした。

 さらに、松方さんが「好きなもの、食え!」と、札束で立つ財布を出したというエピソードについて、水道橋は「それは本当ですね」と即答。「たけしさんと松方さんは敬意を持ち合ってお互いを立てていた。松方さんがスタッフの一人一人に、当時“ボーヤ”だった俺みたいな者にまで、いばることは1度もなかった。松方さんという人は表裏がなくて、むしろ裏の方が腰の低い振る舞いであって、スターを演じながら気を遣い続けていた。それをずっと見てましたね。時代はバブルの黄金時代、きらびやかな世界で2人のスターが立て合って、俺はただ『すごいな』と…」と振り返った。

 「松方さんはお父さんから東映の大スターが殿様としてどう振る舞えばいいかを学習した。自分も本当は苦労しているけれど、苦労を見せず、その後、東映の大スターとしての振る舞いや生き方をなぞったんですよね。だから、ああいう事をされていたのだと思います」。水道橋は、松方さんの豪快伝説の背景に、父である東映時代劇の名優・近衛十四郎さんの存在を指摘。“マツタケカレー”や“立つ財布”が象徴する昭和の芸能界に思いをはせていた。

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