宝塚歌劇団月組新人公演「グランドホテル」が１７日、兵庫・宝塚大劇場で行われ、夢奈瑠音が（ゆめな・るね）が初主演を果たした。新人公演は初舞台から７年目の生徒までで上演。これが最後のチャンスとなったが、夢奈は、見事主演を勝ち取り、堂々とした舞台を披露した。

　夢奈は「（配役を聞いたときは）驚きと不安でいっぱいでした。素晴らしい作品で、高すぎる壁でした。でも珠城りょうさんはじめ、上級生の方にはご指導いただきました」と感謝した。「グランドホテル」は群集劇で「誰もが主人公になれる作品。その中で自分の色をどう出せるかが課題でした」と語り、自己採点は「６５点」と苦笑い。それでも全体としても一糸乱れぬ動きが要求されたが、こちらは「９０点」と全体の出来栄えには満足した様子を見せた。

　またヒロインの海乃美月（うみの・みつき）は、これまで何度もヒロイン務め、また本舞台でも重要な役所を務めているだけに、「役に入りすぎたために、技術的な面が足りなかった。５０点もいかない」と厳しい自己評価。「東京公演ではもっと上を目指したい」と誓っていた。

　東京宝塚劇場での新人公演は３月９日に行われる。