ものまね芸人のコロッケ（５６）が１５日放送のＡＢＣ系「人生で大事なことは…“○○から学んだ！”初めて明かしますＳＰ」に出演し、地元・熊本でものまねをしていたアマチュア時代に、タレントの所ジョージから鼻っ柱を折られた経験を明かした。

　コロッケが「初めて明かしました」というエピソードは、１９歳のときには、「ものまねの滝ちゃん」として地元・熊本の繁華街では知らない人がいないほどの有名人になっていたころのもの。

　地元テレビ関係者の紹介で、赤塚不二夫、タモリ、所ジョージの３人を前に芸を披露する機会をもらい、熊本のショーパブで沢田研二、野口五郎らモノマネを披露していたコロッケはデビューチャンスとばかりに意気揚々に上京したという。

　ところが３人の前でものまねを披露したコロッケは、所のぽろりと漏らした感想に大きな衝撃を受けた。

　「似ているけど、おもしろくないよね」－。その言葉にコロッケは、「熊本の夜の世界では有名だったのに…。崖っぷちからポンと押されたような気持ちで。熊本に帰ったんだけど、その日に帰ったのか、あまりにショックで覚えていない」と当時を振り返った。

　その直後、「神さまがプレゼントしてくれたんですよね。店のひとがレコードの回転数を間違えて、こんなに人が笑うのかというぐらいにウケた」と新たな“芸風”を手にし、コロッケは２０歳で再び上京してお笑い番組で勝ち抜いてプロへの階段を上っていった。

　このエピソードにＭＣを務めた所は「３０何年、芸能界一緒にいるのにこんな話一度も言われたことがなかった。言ってよ」と振り返り、デビュー秘話を明かしたコロッケも「この話は一回もしたことがない。所さんの一言がなかったら、あのまま田舎に帰って東京に戻って来なかったかもしれない」としみじみと話していた。