島木譲二さん死去 体張ったギャグで爆笑呼ぶ
上半身裸になって自らの胸を連打する「大阪名物パチパチパンチ」や、灰皿で頭を叩く「ポコポコヘッド」など体を張ったギャグで吉本新喜劇の屋台骨を支えてきた俳優・島木譲二=本名・濱伸二=さんが16日午前9時6分、脳溢血のため入院先の大阪市内の病院で亡くなった。72歳。所属の吉本興業が発表した。兵庫県尼崎市出身。2011年から体調不良で休養していた。
島木さんは体を張ったギャグで、観客を笑いの渦に巻き込んだ。代表的な「大阪名物パチパチパンチ」は、たたいた胸の部分が赤く腫れ上がるほど、芸人魂を込めていた。
それでも晩年は内場勝則らに「最近はペタペタやなあ」と迫力のなさを指摘され、「あほ、痛いんや!」と返して笑いを取っていた。「どうや!どうや!」と客に誇示して拍手や笑いを要求するパターンもあった。
「ポコポコヘッド」や「カンカンヘッド」は頭をたたくもの。頭髪がないことも笑いのネタになった。頭で言えばよく「たこ焼き」に間違えられていじられた。
「しまったしまった島倉千代子」や「まいったまいったマイケル・ジャクソン」などの言葉ネタはバリエーション豊富だが、使用頻度の高い場合、共演者に先に言われてしまうこともあった。「頭の中がチンチラポッポ」「アイキャンノット能登半島」などもよく先に言われた。帽子を使用した「スピードハット」の道具ネタも数々あった。