寛平ショック「まだやりたかったな」 島木譲二さん通夜、新喜劇仲間の池乃めだら

 「大阪名物パチパチパンチ」「ポコポコヘッド」などのギャグで人気を博した吉本新喜劇の俳優、島木譲二(本名・濱伸二=はま・しんじ)さんが16日午前9時6分、脳出血のため入院先の大阪市内の病院で死去した。72歳。兵庫県尼崎市出身。通夜は17日に大阪市の新大阪典礼会館で行われ、落語家の桂文枝(73)、新喜劇の盟友・間寛平(67)、漫才師のオール巨人(65)らが参列した。葬儀・告別式は18日正午から同所で行われる。喪主は妻の濱昭子(はま・あきこ)さん。

 精いっぱい体を張り「パチパチパンチ」「ポコポコヘッド」などのギャグで笑いを取った島木さんの人生を、芸人仲間たちは涙と笑いで振り返った。

 間寛平は「島やんとは32年ほど、一緒に新喜劇をやった。ストレートに笑いを取る人で、勇気がある。今も起きてパチパチパンチをやりそうだった」としのんだ。

 病気のことは聞いていたというが「すごいお酒を飲むんでね」とぽつり。「2人で仕事で東京へ行った時、電車で一緒にビールを飲み、車窓のへりに空き缶を積んだら、外が見えないくらい積み重なった」と酒豪っぷりを振り返った。「酔ったら陽気になって、電車でパチパチパンチをしてた」という。

 多くの芸人が、島木さんの懸命な芸人魂とともに、酒豪伝説を明かした。落語家の桂文枝(73)は「ビールを一度に7杯くらい注文するので『なぜですか』と訪ねたら『次(2杯目)が来るのが遅いから困りますねん』と。すごい酒豪でした」と振り返った。

 池乃めだか(73)は「今日、楽屋ですごいヤツやったなと話したんです」と涙をこらえた。最後に会ったのは5年前だったといい「彼の美学で、元気、男、強いというのを持ち続けた。電話で『元気か?』と聞くことはできたが、(島木さんが)嫌がるのを分かっていたから、しなかった」と。必ず帰ってきて一緒に仕事をできると信じていたから、つらい」と話した。

 吉本新喜劇座長の辻本茂雄(52)も「どんな体調、どんな状況でも100%出していた。今年の年賀状も『大丈夫やで。頑張ってるで』と直筆でもらった。カムバックしてほしかった」と、復帰がかなわなかったことを悔やんだ。

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