朝本浩文さん死去 「呼吸するだけの体になったら…」と託すも、妻「できませんでした」

 UAやSILVAなどを手がけた音楽プロデューサーの朝本浩文さんが11月30日に亡くなったことが3日、分かった。53歳。朝本さんは2014年9月に自転車で転倒し、意識不明となっていた。葬儀は密葬で執り行われたという。妻の由美さんが朝本さんの療養生活を支援するプロジェクトの公式フェイスブックで報告した。

 由美さんは最期を見届けることができたことを明かし「事故から2年2ヶ月に及ぶ、長い療養生活でしたがとても安らかな旅立ちでした」と伝えた。

 朝本さんは14年9月11日午後10時40分ごろ、自宅に自転車で帰る途中、渋谷区の路上で転倒し左右の頭を強打。手足に麻痺が残り、意識不明となった。

 由美さんは3日に投稿したフェイスブックで「事故当日、私はなぜか心がざわつき、仕事で家を出る主人に、何度も自転車を置いて出かけるように、また何度も帰りは自転車を押して帰ってきてねとお願いし続けていたのに対し、彼は『解った』と言っておきながら、自転車に乗って帰ってきて事故にあったのでした」と事故当日のやりとりを振り返った。

 「全く私の言う事を聞いてくれなかった、手の焼けるとても頑固な九州男児でした」と、朝本さんとの出会い、交際を申し込まれても7年間断っていたことなど、あふれる思い出もつづった。

 結婚生活は13年。朝本さんとは年齢差があり、「何かがあった時にこうして欲しい」という願い事もいくつか託されていたことも告白。「その中には『呼吸をするだけの体になった時には喉の管を外して欲しい』というものもありました。その願いだけは……叶える事ができませんでしたが、この長い療養生活の間に私達は学び合い、お互いに一生懸命戦い抜き、悔いを一切残さず、別々に歩む事になりました」と、明かした。

 由美さんは「本当に、音楽には類まれなる才能があり、罪な男でしたが、彼はきっと日本の音楽神となると信じています。朝ちゃん、これからは安らかに。本当にありがとう!朝本浩文の美しい楽曲の数々が、彼の魂と共に生き続ける事を願っております」と哀悼した。

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