黒柳徹子 トランプ氏は態度変わった ホントにいい人…「武力を使わないで」

 「森光子の奨励賞」贈賞式が、2012年に92歳で亡くなった女優の故森光子さんの命日である10日、都内で行われ、森さんの無二の親友で女優の黒柳徹子がプレゼンターを務めた。今回は同賞を俳優・市村正親と、競泳の五輪金メダリスト、北島康介氏が受賞した。

 式後の囲み会見では米国の新大統領にドナルド・トランプ氏が選出されたことに関しておのおのがコメント。黒柳は「トランプさんは昨日から態度がお変わりになって、ホントにいい人になっている。だから何でもできるんだなと。ぜひアメリカの国民のためにと願っている。私はオバマ大統領のすごいファンなので、あの方のように武力を使わなければいいなと思っている」とコメントした。

 また市村も「何が起こるか分からないのが世界かなと思った。僕自身は、そうか安心して生きてちゃいけないんだ。緊張感を持って生きようと再認識させられ、ポジティブにとらえている」と語った。

 北島は「大統領選もオリンピックも4年周期であることを再確認した。スポーツ分野でもアメリカは強いですから、それにも負けないように選手をしっかり指導して、4年後の東京五輪ではきちんと日本をアピールできるようにしたい」と、それぞれの言葉で感想を表した。

 「森光子の奨励賞」は今年が第2回。「放浪記」で同一演劇作品の単独主演記録を打ち立てた森さんと同様に、ひと筋の道を追求する人を奨励すべく2015年5月に創設された。昨年は歌舞伎俳優のの中村勘九郎、中村七之助が受賞。この日は2人がビデオクリップで登場し、開会宣言を行った。

 同賞事務局では今回の選考理由について、市村はミュージカル舞台「ミスサイゴン」に24年間エンジニア役で出演し、現在も帝国劇場で同役を演じていること。北島は4度オリンピックに出場し、アテネ、北京両五輪の競泳男子100および200メートル平泳ぎで計4個の金メダリストを獲得したことを挙げている。

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