北野武監督に仏芸術文化勲章に続く、新たな栄誉「素直にうれしい気持ち」

 映画監督の北野武ことタレントのビートたけし(69)が、フランス政府からレジオン・ドヌール勲章オフィシエを受章することを、たけしが所属するオフィス北野が18日、明らかにした。レジオン・ドヌール勲章は、フランスで最も栄誉ある勲章とされる。

 叙勲式は25日にたけし出席のもとパリのカルティエ現代美術財団内で行われ、元仏文化大臣で現アラブ世界研究所所長のジャック・ラング氏から叙せられる予定。同財団ではたけしが2010年に展覧会「絵描き小僧」を開催した。

 ラング氏は「ビートたけしとも呼ばれている北野の大胆で独創的な創造性より生み出された作品が、芸術ジャンルの限界をやすやすと乗り越え、演劇、テレビ、映画、文学などの約束事を変革して、現代のアートシーンに影響を与えてきた。そして、あらゆる形態の大衆芸術への熱心な関わりによって、フランス、日本、そして世界中で名をはせた型にはまらない完全無欠のアーティストとして存在していることに、オマージュをささげたい」とのコメントを寄せてきたという。

 たけしは「これまで自分のやり方でやってきた数々のことで、私が今回このような栄誉を授かることとなり大変驚いています。そして素直にうれしい気持ちでいっぱいです。これからも自分のスタイルを守りながら、さまざまな仕事に精進してまいります」と、喜びを語っている。

 たけしは1999年にフランス芸術文化勲章のシュバリエ、2010年に同勲章のコマンドールを受章している。

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