天皇誕生日にお気持ち表明か 前倒し検討も慎重論再燃で

 天皇陛下が今年12月の誕生日記者会見で「年齢を重ねる中で、今後どのように象徴としての立場を担っていくのがふさわしいか、思案している」という趣旨の気持ちを語られる計画を宮内庁が進めていたことが16日、政府関係者への取材で分かった。

 しかし、詳しい内容の検討が始まったばかりの今月13日、生前退位の報道が始まったため、宮内庁は前倒しで機会を設け、早期に表明する方向で検討を開始した。ただ、陛下が臨時に気持ちを表明することはあまり例がないため、現在では再び誕生日会見まで慎重に議論する案も含め、調整を続けている。政府は12月をめどに骨子案をまとめ、早ければ来年の通常国会で生前退位を可能にする皇室典範改正を含めた対応を行う方向で調整している。

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