実花さん涙のあいさつ 書斎にまだ台本

 12日に肺炎による多臓器不全のため80歳で死去した、演出家の蜷川幸雄さんの葬儀が16日、東京・青山葬儀所で営まれた。

 喪主の妻・宏子さんに代わって、長女で写真家の蜷川実花さん(43)が親族代表であいさつ。「どの時期をどの角度から切っても幸せな人生だった」と振り返り、「書斎にはやるはずだったいくつもの台本が置いてあって、まだ見たかったなと残念でなりません」と涙声を絞り出した。棺は藤原、小栗、松坂桃李ら約20人の俳優らに運ばれ、出棺時には参列者から拍手が起こり、“最後のスタンディングオベーション”がささげられた。

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