川島さん通夜、鎧塚氏無念さにじませる

 ワインボトルとグラスなどゆかりの品々が飾られた川島なお美さんの祭壇=東京・青山葬儀所(撮影・田村亮介)
 通夜を終え沈痛な表情で会見に応じる鎧塚俊彦氏=東京・青山葬儀所(撮影・田村亮介)
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 9月24日に胆管がんのため急逝した女優・川島なお美さん(享年54)の通夜が1日、東京・青山葬儀所でしめやかに営まれた。タレント・山田邦子(55)、俳優・古谷一行(71)ら仕事仲間やファン2300人が参列。夫でパティシエの鎧塚俊彦氏(49)は「最後まで女優を貫けたのも、皆さまの支援のたまもの。女房は本当に幸せでした」と、喪主として気丈にあいさつし、涙を誘った。       

 肌寒さも感じる“涙雨”が降り注ぐ中、斎場を包んだのは温かな夫婦愛だった。

 入り口には亡くなる11日前に病院で撮影されたツーショットが飾られた。ブルーのハート型ピアスで飾った川島さんが優しくほほ笑む遺影の周りに供えられたのは、宝物だった生まれ年の高級ワインに、愛犬と同じ犬種のぬいぐるみ。祭壇は白とワインレッドカラーの花で埋められた。全て鎧塚氏によるチョイスだった。

 白いドレスで川島さんが眠るひつぎには思い出の写真の数々、舞台衣装、愛犬の洋服などが納められた。戒名は「秋想院彩優美俊大姉(しゅうそういんさいゆうみしゅんだいし)」。女優として必死に生きたことを意味するといい、夫婦の“永遠の絆”を示すようにそれぞれの名前から一文字ずつ、川島さんの「美」と鎧塚氏の「俊」が入れられた。

 冒頭であいさつに立った鎧塚氏は、息を引き取る8日前まで舞台に立ち続けた女優魂を称賛。一方で早過ぎる別れに「(降板して)すぐに病院に行くと『2~3日が峠』と厳しい言葉をいただきました。2~3日は夫婦で楽しい時間を過ごせましたが、もう一度来た峠を乗り越える力はありませんでした」と、無念さもにじませた。

 取材にも対応した鎧塚氏は、昨年7月にがんが再発していたことを告白。抗がん剤を投与しなかった闘病生活を振り返り、苦痛の表情を浮かべ、必死に涙をこらえる場面もあったが、「最高の女房で、出来過ぎた女房だったと思います」と愛妻に感謝する時には、誇らしげな笑顔を浮かべていた。

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