のど自慢出身初のプロ歌手死去していた

 今年で放送開始から70年となる「NHKのど自慢」出身の第1号プロ歌手で、♪コトコトコットン…の童謡「森の水車」などで知られた歌手・荒井恵子さんが、都内の病院で死去していたことが5日、分かった。80歳だった。晩年は歌手活動から引退していたため、公表されてなかったが、NHKが「のど自慢」の記念番組の出演をオファーし、約5年前の2010年6月18日に口腔(こうくう)内のがんが原因で、亡くなっていたことが判明した。

 荒井さんは、48年の「第2回NHKのど自慢全国大会」で優勝。プロ歌手となり、NHKの専属歌手として主にラジオ歌謡を、52年のヘルシンキ五輪では、藤山一郎(故人)と「オリンピックの歌」を歌い大会を盛り上げるなど、終戦後の日本に明るさを届けた。

 紅白歌合戦にも53年の第3回に初出場し、6、7、9、10、11回の5度、紅組のトップバッターとして登場。浜崎あゆみが一昨年の紅白で6回目を記録するまで最高回数を保持した。63年の長女出産を機に、第一線から退き、実母の介護などもあり引退していた。

 本紙の取材に、長女・早崎路子さん(51)は「歌手当時の思い出をよく話してくれました。NHKさんのオファーも、生きていればとても喜んだでしょうし、昭和の歌のこともたくさんお話できたと思います」と語った。

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