中島みゆき「夜会」46曲“歌尽くし”

 シンガー・ソングライターの中島みゆき(62)がこのほど都内で、舞台「夜会VOL.18『橋の下のアルカディア』」(15日~12月16日、東京・赤坂ACTシアター)の公開通し稽古を行った。6年ぶりの新作となる同作は、「夜会」史上最多となる46曲(繰り返し含む)が披露される“歌尽くし”。中島は「今回はとにかく歌でつないでいきたかった」とたっぷり聴かせるつもりだ。

 33曲が新曲、既存の歌は「二雙の舟」1曲のみ。共演者の歌手・中村中(29)、石田匠(41)と3人で交代しながら、20分以上歌い続ける場面もある。中島は「どんどん歌で受け渡していこうという感じですね」と“歌尽くし”の意図を説明した。

 「夜会」では歌詞がそのまま状況説明やせりふになることが多いが、今回はそれが顕著で、中島が「初めてのお客さんはそこ(歌詞)にストーリーがあると分からないかもしれませんね」と聴き逃し注意報を発令するほど。12日に発売されたニューアルバム「問題集」に、舞台で使用する5曲が収録されており「ヒントがあるので、予告編みたいかな」と観客に“予習”も勧めた。

 オリジナル曲は2年以上かけて制作したが「落ちた(採用しなかった)ものを含め、譜面の束でしたね」と苦労を振り返る。出演者もさることながら、演奏するミュージシャンは休みなしとあって、音楽監督の瀬尾一三氏(67)は「こんなにずーっと音楽をやってるのは『夜会』史上初めてだよ」と嘆いた。

 橋の下の地下道を舞台に、人柱になった女、夫、飼い猫が世代を超えて巡り会うストーリー。「捨てる」がテーマで、集団が個人を、個人が集団を捨てる姿が描かれる。中島によれば、02年に出版した絵本「もっぷでやんす」の続編になっているといい、ストーリーのつながりも楽しめそうだ。

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