芸能活動休業中のシンガー・ソングライターの宇多田ヒカル（３１）の楽曲をカバーしたアルバム「宇多田ヒカルのうた－１３組の音楽家による１３の解釈について－」（１２月９日発売）に、浜崎あゆみ（３６）が参加することが１０日、分かった。２０００年代に君臨した二大歌姫による夢のコラボが実現した。同作には、井上陽水（６６）ら豪華アーティスト合計１３組が競演する。

　デビュー１５周年を迎えた宇多田のヒット曲を、“同期”のあゆが歌う。

　２人はともに１９９８年にデビュー。その後、オリコン年間セールスでは、宇多田が９９、０２、０４年、浜崎が００、０１、０３年でそれぞれ１位を３回ずつ獲得するなど、ライバルとしてもしのぎを削り合った。

　今回のアルバム製作にあたって、宇多田の関係者は「同時代に活躍したアーティストとして、ぜひ参加してほしい」とオファー。これに浜崎が快諾した。歌唱曲は明らかにされていないが、宇多田サイドの提案とは違う代表曲の一つを歌ったという。

　対決ムードで見られがちな２人だが、関係者は「当時から番組で一緒になると声を掛け合う仲で、宇多田も浜崎をリスペクトしている」と証言している。

　同作には井上陽水（６６）や椎名林檎（３５）らも集結。陽水は、宇多田がライブで「少年時代」をカバーしたことから親交が生まれ、０５年には陽水のライブに飛び入り参加したこともある。椎名は、デビュー当時にレコード会社主催の合同ライブで共演。さらには各世代のトップクリエーターが参加した。

　宇多田は今年５月にイタリア人男性と再婚し、ロンドンに住み“人間活動”を継続中しているが、関係者によれば「たくさんのアーティストが参加してくれたことを喜んでいる」という。

　同日、２枚のベストアルバム「ＳＩＮＧＬＥ　ＣＯＬＬＥＣＴＩＯＮ　ＶＯＬ．１＆２」も高音質のハイレゾ音源で再発売する。