20歳女子大生逆転勝利!再び夢切符

 女優の綾瀬はるか(29)、深田恭子(32)、石原さとみ(27)らを輩出したオーディション「第39回 ホリプロタレントスカウトキャラバン」の決選大会が3日、都内で開かれ、福島県出身で神奈川県在住の女子大3年、生田若菜さん(20)がグランプリに輝いた。審査員がこぞって「即戦力」と認めた圧倒的な目ぢからと歌声で栄冠を勝ち取り、「歌でもお芝居でも皆さんを感動させたい」と夢を膨らませた。

 応募者3万8628人の中から、20歳の女子大生が“即戦力アーティスト”に選ばれた。グランプリ受賞者として名前を読み上げられた瞬間、生田さんは「びっくりしてます。名前を呼ばれると思ってなかった…」と号泣。花束プレゼンターを務めた深田から「一緒に頑張りましょうね」と声をかけられ、涙が止まらなかった。

 今回のスカウトキャラバンは「主演ドラマで主題歌を歌える女優の発掘」がコンセプト。生田さんは、自らアピールポイントに挙げる目ぢからと、プロ顔負けの歌唱力が評価された。歌唱審査で披露したのは憧れの歌手・シェネル(31)の楽曲「Believe」。この日は偶然、シェネル本人がゲストとして来場しており、得意の英語で「いつもあなたの曲を聴いています」とあいさつした。シェネルから「良かったよ」と“合格点”をもらったという。

 20歳でのグランプリは、昨年の佐藤美希(21)に並ぶ、史上最年長記録。生田さんにとっては挫折を経てからの栄冠だった。幼いころから「テレビの世界の人」に憧れ、高校時代にアイドルとしてデビューしたが、花は開かず、活動を終えていた。

 地元・福島で東日本大震災に被災するなど、ショックもあったが、芸能界への夢だけはあきらめきれず、再び、夢の“チケット”を手に入れた。今後はYUKI、Superflyらを手掛ける音楽クリエーターチーム・アゲハスプリングスのプロデュースでCDデビューが決まっており、「いつかは大舞台に立ちたい」と決意を示した。

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