島倉千代子さん“幻の曲”音源見つかる

 昨年11月8日に死去した歌手・島倉千代子さん(享年75)が、1959年に12歳年上の姉・敏子さんとデュエットした楽曲「一の宮青年音頭」の音源が見つかっていたことが27日、分かった。現存する唯一の姉妹デュエット曲で、一周忌に合わせ開催される「島倉千代子・こころ展」(11月7~9日、東京・JPタワーKITTE)で試聴展示される。紅白出場辞退を申し入れた手紙や、美空ひばりさんとの手紙なども初公開される。

 このほど発掘された「一の宮青年音頭」は、島倉さんが21歳の1959年、当時33歳の姉・敏子さん(88年没)と一緒に吹き込んだ幻の楽曲だった。

 愛知県一宮市青年団協議会が制作していたため、所属レコード会社の日本コロムビアの記録には残っていなかったが、熱心なファンからの情報提供を受け同社が調査して楽曲の存在を確認。同社の倉庫にマスターテープのみが保管されているのが見つかった。

 島倉さんは二男四女の四女。長姉・敏子さんは歌がうまく、もともと歌手を目指していた。島倉さんが歌手を志したのも、実は敏子さんの存在が大きかったという。そんな2人による楽曲は、現存するものでは唯一だ。

 当時制作されたレコード盤は、一宮市尾西歴史民俗資料館が所蔵していることも分かったが、貸し出し不可のため、「こころ展」ではコロムビアのマスターテープから取り出した音源を公開する。

 ほかにも貴重な手紙、文書などが多数、展示される。中でも、87年10月にNHK紅白歌合戦のスタッフあてに、紅白出場辞退を申し入れた手紙は初公開となる。前年の第37回まで30回連続出場を果たしたが、手紙には区切りが過ぎたことで「ひたすら紅白だけを見つめて走ってきた急行列車の歌手人生。ゆっくり鈍行列車に乗って、自分を見つめ直したい」などと辞退理由をつづっている。

 先輩歌手・美空ひばりさんから贈られた色紙や、手紙、プライベートのツーショットの写真も初公開。一周忌に、島倉さんの“こころ”触れられる内容となる。

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