黒木華 ベルリン国際映画祭で銀熊賞
世界3大映画祭の1つ、「第64回ベルリン国際映画祭」の授賞式が15日(現地時間)、ドイツのベルリンで行われ、コンペティション部門に出品されていた山田洋次監督(82)の最新作「小さいおうち」に出演した女優・黒木華(23)が最優秀女優賞にあたる「銀熊賞」を受賞した。同賞の受賞は10年の寺島しのぶ(41)以来4年ぶり4度目。日本人女優としては最年少で快挙を達成した。
23歳の大和なでしこが、ベルリンの地で大輪の華を咲かせた。コールされた自身の名前に信じられないといった表情を浮かべた黒木は、壇上で「まさかこの場に立てるとは思っていなかったので、ドイツ語をもう少し勉強していればよかったと後悔しております」と控えめに笑った。
同賞の日本人の受賞は、左幸子さん(64年)、田中絹代さん(75年)、寺島しのぶ(10年)に次ぐ4人目。23歳での受賞は33歳で受賞した左さんを下回る最年少記録となった。
黒木は10年の舞台「表に出ろいっ!」で野田秀樹氏と中村勘三郎さんに見いだされて以来、本年度のブルーリボン賞など国内映画賞の新人賞を総なめにしている逸材。
「小さいおうち」はオーディションで役を獲得し、昭和初期の家庭で起きた恋愛事件の秘密を知ってしまう女中・タキを演じた。物語の鍵を握る役を好演した黒木に対し、審査員は総評で「女性が活躍する作品がコンペ部門に多数ありましたが、黒木さんの演技力が群を抜いていました」と賛辞を送った。
黒木にとっては、初参加の国際映画祭でいきなりの栄冠。授賞式の後に行われた会見では「着物だとうまく動けないのですが、飛び上がりそうになりました」と初々しく喜びを表現した。
山田監督にとってもコンペ部門で受賞した初めての賞。自身を世界の舞台へ導いた巨匠に対し黒木は「この場に立てるのは、本当にこんなに素晴らしい映画を作ってくださった山田監督のおかげです」と感謝していた。
