橋下市長 自公民を挑発「卑怯だ!」

 看板政策「大阪都構想」の停滞脱却を目指し、市長辞職と出直し選挙出馬を表明した大阪市の橋下徹市長(44)が4日、対抗候補擁立に消極的な自民党など他党を「反対しておいて、選挙で堂々と論戦してこないのはひきょうだ」と挑発した。これに応じるかのように共産党がこの日、対抗馬擁立方針を決定。好戦的な橋下節が吹き荒れる中、“満額費用”約6億円を使っての3月選挙戦が決定的となった。

 辞職表明から一夜明けて大阪市役所に登庁した橋下氏は、年度内予算成立に影響しないよう逆算し、7日に市会議長に辞職を申し入れると説明した。

 今夏までの都構想の「設計図」作りを他党に阻まれたとして選挙に打って出る橋下氏に対し、自民などは“独り相撲化”を狙い静観の構えだが、橋下氏は「大阪の自民は都構想に反対なんだから、対立候補を出し僕と論戦したらいいじゃないか」「安倍政権との距離とは別。都構想の問題として自民とケリをつけたい」と、自民をあぶり出しにかかった。自民以外にも「候補は民主、公明でも結構。皆で反対しといて、選挙で反対しないのは政治家としてひきょうだ」と挑発した。

 このケンカを買うかのように、この日、共産党が候補擁立方針を決定した。同市選管によると、直近2回の市長選費用は平均約6億円。立候補者が橋下氏1人の“不戦勝”なら投開票費用など2億円程度の節約も見込めたというが、共産の応戦により“満額”の6億円選挙となりそう。過去に文楽補助金削減などで蓄えた金額とはケタ違いの支出となる。

 橋下氏は出直し選に関し、敵対政党だけでなく「職員労働組合や教員組合、文楽ファンだって僕への反対論はあると思う。そういう人は僕の首をとってくれたらいい」と“アンチ橋下派”を刺激する発言も。昨秋から休止していたツイッターも3日深夜に再開し、80件超の連続ツイートを繰り出すなど、暴走モードに突入した。

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