愛菜と梨央がケンカ!?撮影中は“距離”

 日本テレビ系の連続ドラマ「明日、ママがいない」(15日スタート、水曜、後10・00)で初共演する女優の芦田愛菜(9)と鈴木梨央(9)が、このほどデイリースポーツの取材に応じた。仲良しの2人だが、児童養護施設で暮らす少女たちをシリアスに演じ、ケンカの場面も登場するため、撮影中は距離を置いているという。高いプロ意識と天才的な演技に、大人のスタッフは舌を巻く毎日だ。

 にらみ合い、胸ぐらをつかみ、取っ組み合う。2人の天才子役によるケンカのシーンは、息をのむ迫力だ。

 同じ事務所に所属する同い年の芦田と鈴木は、普段から仲良し。だが、いがみ合う関係を演じるために「今はシリアスなシーンが多いので、役になりきるために、あまり話さないようにしている」と、声をそろえた。

 ドラマの舞台は、児童養護施設「コガモの家」。母が傷害罪で逮捕され、施設で暮らすことになった真希(鈴木)が、ポストと呼ばれる少女(芦田)らと出会い、生き抜いていく人間ドラマだ。

 「Mother」「マルモのおきて」などで涙を流す演技が評判の芦田だが、日本テレビの猪俣隆一監督は「今作は“泣かない女番長”のイメージ。感情を抑えた大人の演技を求めているが、見事に応えてくれている」という。昨年、NHK大河ドラマ「八重の桜」で注目された鈴木についても「自然な演技が絶品。1話のお母さんと別れる場面で、ただ立ち尽くす姿は、大人が演出できない非常に難しい演技。軽々やってのけた」と、舌を巻いた。

 成長著しい芦田と鈴木だが、顔を見合わせれば「終わったらもっといっぱい話したいよね」と思わずニッコリ。鈴木が「学校で鉄棒がはやっているの」と明かすと、芦田は「えー、私できないから教えて。師匠!」とちゃめっ気たっぷりに手を合わせた。素顔は普通の小学3年生だった。

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