橋下市長、参院出馬待望論に「NO」

 日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長(43)が9日、大阪市役所で開いた定例会見で「僕が国会議員になってもクソの役にも立ちません」と発言し、党内から起こっている今夏参院選への出馬待望論に「NO」を突きつけた。

 また、96条については「護憲派はうんさんくさい」と語り、入れ墨調査の回答を拒否した交通局職員(55)が配転取り消しを求めた訴訟には正当な人事権の行使と強調した。

 東京の維新国会議員団から届く“SOS”に、橋下氏はどこまでもそっけなかった。「僕が出たところで、それで国民の皆さんが動くことはないと思いますね」。維新に追い風を起こす必要性は認識しながらも、自身が目玉候補となる“話題作り”には難色を示した。

 昨年末の衆院選以降、橋下氏は「市長と(参院議員が)兼職できる制度になれば」との条件付きで出馬に意欲を示し、参議院改革の必要性などを熱く訴えたこともある。

 ただこの日は、強く出馬を否定。「僕が国会議員になったって税金の無駄使い。ずっと議員宿舎に閉じこもって、近くのラーメン屋かそば屋に毎日行って、あとは誰とも会わずに閉じこもったまま。それで議員報酬をもらったら失礼です」と、橋下節を繰り出した。

 党内では石原慎太郎共同代表(80)が「今、(維新の会は)昇り竜にあるとはいえない」と危機感を募らせ、橋下氏出馬を切り札にする待望論が起こっている。これに橋下氏も「日本維新の会として、何か国民の共感を得るような政治の態度・振る舞いができているかと言われたら、そうじゃない。野党の立場では難しい」との見解を示した。このため「行政の執行権を持つ大阪府政、市政で、維新の考え方を国民に示すのが僕と松井(一郎)知事の一番の役割」と述べた。

 かつて「2万%ない」と否定していた大阪府知事選に急転立候補した経緯がある橋下氏だが、この日はあくまで“市長続投”を宣言していた。

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