プリティ長嶋氏「自分が受賞したよう」

 プロ野球の長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督(77)と巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏(38)の師弟に国民栄誉賞が授与される方針が決まった1日、芸能界からも祝福の声が続々と挙がった。

 長嶋氏のモノマネで知られる千葉県議会議員のプリティ長嶋氏(58)はデイリースポーツの取材に「別格の長嶋さんにはもっと特別な賞を」とコメント。松井の形態模写でおなじみのはなわ(36)は長嶋氏をレパートリーとする神奈月(47)と都内で会見し、巨人ファンで知られるSMAPの中居正広(40)も喜びのコメントを発表した。

 この日午後、仕事の打ち合わせ中にもかかわらず殺到する電話取材の依頼に、プリティ氏は「打ち合わせ中で電話に出られず、最初はミスターの身に何かあったのか心配した。自分が受賞したかのような騒ぎだった」と、興奮した様子だった。

 受賞については「自分のことのようにうれしいけど、ちょっと遅すぎる。長嶋さんは昭和33年からずーっとスーパースターで居続けている別格の存在。他にもらっている賞ではなく、特別な賞をあげてほしい」と、ミスターを愛するがゆえの“苦言”も呈した。

 1980年ごろからバラエティー番組で「う~ん、どうでしょう?」「いわゆるひとつの~」などの形態模写を始めブレーク。本家からも「プリ長(なが)」と呼ばれ、かわいがられた。「一番感激したのは、01年にミスターが監督を辞めたとき。ラジオ番組でお会いしたら『僕が辞めたら飯を食べていけるの?大丈夫かい』と心配してくれた」と、ミスターの心優しい人柄を明かした。

 07年にタレントから市川市議会議員に転身し、現在は千葉県議会議員を務める。「ミスターが脳こうそくで倒れた04年に、自分が教えていた少年野球のライバルチームで死亡事故が起きて、AEDの必要性を感じて、議員を志した。ミスターに導かれた気がしているんです」。人生を導いてくれたミスターに、祝福と感謝を表した。

 神奈月とはなわは、長嶋氏と松井氏のふん装で会見場に登場。がっちりと握手を交わした。

 神奈月は長嶋氏へ向け「本当にコングラチュレーションですね!もう受賞しているものだと思っていたので逆に驚きです」と祝福。はなわも、松井氏の引退時に自身のブログで松井氏に同賞をあげて欲しいとつづっていたことを明かし「誰かがブログを見てくれたんじゃないか」と喜んだ。

 突然の発表に、神奈月は名古屋から、はなわは福岡から祝福の声を送るため駆けつけた。神奈月が長嶋監督のマネを披露するのは8年ぶりといい、用意が間に合わなかったのかジャンパーの下は原辰徳監督のユニホーム姿。降って湧いた吉報にモノマネ復活の兆しをつかんだ2人は、5月5日に行われる松井氏の引退セレモニーへの“潜入”も予告し、神奈月は「この格好で客席にいたい。2人で『国民栄誉賞ネタ』もできたらいいですね」と目を輝かせた。

 大のG党で知られる中居正広(40)は「長嶋さん、松井さん、受賞おめでとうございます。日本の野球界の発展に貢献し、ホームランで夢と希望を皆に届けてきたお二人の受賞、野球ファンの一人として、本当にうれしく思います。きっと、国民の皆が認める国民栄誉賞ですね!」と、喜びいっぱい。野球界をけん引した長嶋氏や、5月5日に引退式典を予定している松井氏に「これからも、野球界だけでなく、日本を元気にしてください」と話した。

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