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【100歳プロ内田棟 4】パターの極意は射撃!呼吸止めて躊躇せず打つ

 周囲からの勧めもあって一念発起、55歳でプロテストを受験して一発合格を果たした内田プロ。73年の日本プロシニアでは3位の好成績を収める。ちなみに優勝したのは中村寅吉だった。また、田中角栄や宮沢喜一、白洲次郎ら政財界の大物たちにもゴルフを教えてきただけあって、ゴルフレッスンも「分かりやすい」と評判だ。

 今回は内田プロのレッスンを大公開。まずはパターから。内田プロによると“パッティングの極意”は20歳から約10年間の軍隊生活の経験がヒントになったという。当時、曹長として部下に射撃指導していたそうで、射撃の心得の一つに『拳銃と同時に第一弾を発し、躊躇(ちゅうちょ)することなく呼吸を整え、第二弾を発す』というものがあった。「呼吸を整えるということは、つまり銃口を目標に向けたら呼吸を止めるということです。でないと、銃口が微妙に震えて固定できません」(内田プロ)。

 このことは、そのままパターの打ち方に通じる。狙いを定めてアドレスしたら呼吸を止めてヘッドがブレないようにするのだ。「呼吸が完全に止まったなと思ったら躊躇せずに打つんです。でもパチンと打ってはいけませんよ。距離感が合わなくなりますから。右手を押し込むように打つことが大切です」

 さらにドライバーやアイアンなど“ショットの極意”も教えてくれた。「一番大事なことはアドレスした時に左コブシの中指の骨が目標方向に向いていることです。そして、この骨を目標方向にぶつけていくようにスイングするんです。違う方向に向いていると、ボールも違うところへ飛んでいきます。これができていない人が多いんですよ」

 息子の内田袈裟彦プロ(故人)は現役時代、屈指のロングヒッターとして名をはせたが、その飛ばしのポテンシャルは父から受け継がれたものだった。内田プロは飛ばしの極意についてもこう語る。

 「ヘッドスピードを出さないと球は飛んでくれない。ヘッドスピードを上げる方法はダウンスイングでクラブを胸にそってインサイドに下ろしてきて、インパクトの瞬間にグイッと右手の力を出すんです。こうすれば球はバーンと飛んでいってくれる。ゴルフはできるだけ上手に右手を使うことが上達のカギです」。長年のキャリアに裏打ちされた一言一言には重みがある。

  ◇  ◇

 内田 棟(うちだ・むなぎ)1916(大正5)年10月9日、長野県軽井沢出身。10歳の時に旧軽井沢GCでキャディーのアルバイトを始めたのがゴルフとの出合い。71年、55歳の時にプロテストに合格。トーナメントプロとして活躍する一方で、コース設計やレッスン活動もこなす。主な戦績は73年の日本プロシニア3位。ホールインワンは5度。息子は初代シニア賞金王の内田袈裟彦プロ(09年死去)。現在は長野県御代田町で妻・政子さん、長女・とも子さんと3人暮らし。

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