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【100歳プロ内田棟 3】ステーキ&霜降り牛のすき焼きが長寿の源

 内田プロの長寿を語る上で興味深いのが普段の食生活だ。普通は年齢を重ねていくと「脂っこいものはちょっと…」となる人が多いが、内田プロの元気の源は「肉」だ。

 日々の食事を世話している長女のとも子さんは「週に3~4回はお肉を食べます。豚肉が1回ぐらいで、あとは和牛。ステーキだったり、すき焼きをよくします。鶏肉はまったく食べないんです」

 牛肉は赤身よりも脂がしっかり入っている肉を好み、ステーキならサーロイン、すき焼きも霜降り肉を使っているという。ウナギや魚の刺し身もよく食べる。刺し身は中トロや大トロが好物だ。「基本的に脂ギトギトのものが好きなんです」と、とも子さん。

 内田プロは「肉は体の疲れを抜いてくれるんですよ。肉を食べると体が軽くなった感じがする。若い人たちにもよく言うんだけど、菜っ葉や大根みたいなものばかり食べてちゃダメですよ。そんなんじゃ力が出るわけないでしょう」。朝から200グラムのステーキを平らげることもあるというから驚きだ。

 医者からは「年も年だから、あれもダメ、これもダメじゃなく、むしろ好きなものを食べたらいいですよ」と言われているとか。といっても肉ばかり食べているわけではない。毎日、欠かさず口にしているのがとも子さん特製の「野菜のポタージュスープ」と「しじみの味噌汁」。きちんと体のことを考えた食生活を送っている。

 食事に関して、こんな逸話が残っている。94歳の時だった。テレビでカップ麺のCMを見た内田プロ。実はそれまで一度もカップ麺を食べたことがなかった。「本当にお湯を入れただけでラーメンが食べられるのか。ぜひ一度食べてみたい」と家族に頼んで近くのコンビニで買ってきてもらった。

 生まれて初めて食べたカップ麺。味も悪くなかった。しかし、その夜、お腹が痛みだした。「食べ慣れないものを口にしたから食あたりでもしたかな」と思っていたが、数日たっても痛みは治まらない。そこで病院で検査を受けたところ直腸がんが判明。14時間に及ぶ開腹手術を受けて無事生還した。

 発見が遅れていれば、間違いなく命を落としていた。「こうして100歳を迎えられたのもカップラーメンさまさまなんですよ」。内田プロはそう言って楽しそうに笑った。

  ◇  ◇

 内田 棟(うちだ・むなぎ)1916(大正5)年10月9日、長野県軽井沢出身。10歳の時に旧軽井沢GCでキャディーのアルバイトを始めたのがゴルフとの出合い。71年、55歳の時にプロテストに合格。トーナメントプロとして活躍する一方で、コース設計やレッスン活動もこなす。主な戦績は73年の日本プロシニア3位。ホールインワンは5度。息子は初代シニア賞金王の内田袈裟彦プロ(09年死去)。現在は長野県御代田町で妻・政子さん、長女・とも子さんと3人暮らし。

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