山下美夢有 ぶっちぎりの完全優勝 ツアー最少スコア257&日本女子最速の米ツアー4勝目「攻めるゴルフをしようと」

 「米女子ゴルフ・CPKC女子オープン・最終日」(23日、ロイヤル・メイフェアGC=パー70)

 山下美夢有(25)=花王=が6バーディー、2ボギーで66と伸ばし通算23アンダー、ツアー最少記録に並ぶ257をマークして、6月のメイヤー・クラシックに続く今季2勝目、通算4勝目を挙げた。初日から単独首位を守る完全優勝。1イーグル、1バーディー、2ボギーの69で2位に入った吉田優利(26)=エプソン=に9打差をつけた。

 強かった。勝負の大勢が決まっても、山下は攻め手を緩めなかった。8打リードで迎えた18番(パー4)の2打目はピン奥から戻して2メートルにぴたり。ウイニングパットをやすやすと沈め、満面の笑みを浮かべた。

 このバーディーで、ツアー最少スコア257に並んだ。「攻めるゴルフをしようと思っていた。こういう形で優勝できてよかった」。日本の第一人者の面目躍如だった。

 これまでとは違う勝ち方だ。6月のメイヤー・クラシックは最終日に追い上げてプレーオフに持ち込むなど、過去3勝は競り勝つ展開だった。今回は初日に62のロケットスタートで飛び出し、2日目からも64、65と伸ばし続けた。

 最終日は6打リードから勝利を確実視される状況で「緊張していた」という。しかし、2番でバンカーから直接決めるバーディー。「次につながるショットだった」と硬さがほぐれた。

 身長150センチの体で飛距離は望めないが、ティーショットの精度は米ツアー3位、ボギーを避ける能力は1位の数値が残る。堅実な土台に今回はパットがかみ合った。7、8番では2~3メートルのチャンスを生かしてリードを広げ、伸び伸び逃げ切った。

 3週前、連覇を狙ったAIG全英女子オープンで予選落ちした。2日目は最終ホールでバンカーにつかまるなどして一気に4打落とした。「めちゃくちゃ悔しかった。本当に、ありえない感じだった。自分の実力が出たなというか」。日本に戻ってコーチの父と話し合い「力が入ったスイングになっていた。マネジメントもなかった」と反省点を整理した。

 「今週は100ヤード以内のショットがすごくさえた」という。得意な距離を巧みに残しながら、コースを完全攻略。米ツアー42戦目での4勝は日本女子最速だ。記録的スコアでツアー史に名を刻み「自信になる」と胸を張った25歳。山下が再び女王ロードを歩み始める。

 ◆山下美夢有(やました・みゆう)2001年8月2日、大阪府寝屋川市出身。5歳でゴルフを始めた。大阪桐蔭高に進学。19年にプロテスト合格、21年に日本ツアー初勝利を挙げた。22、23年は年間女王に輝いた。24年パリ五輪4位。米ツアーに主戦場を移した25年にメジャーのAIG全英女子オープンを制した。日本ツアー通算13勝。150センチ。

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