吉田鈴 ツアー史上4組目の姉妹V達成 ツアー初勝利に満面の笑み「チャンスをつかめた」 姉とは対照的なキャリアも「自分のブランドを確立することが大事」
「女子ゴルフ・ヨネックス・レディース・最終日」(7日、ヨネックスCC=パー72)
単独首位で出た吉田鈴(22)=大東建託=が3バーディー、2ボギーの71で回り、通算8アンダーでツアー初優勝を果たした。2位と3打差でスタート。一時は1打差3位に後退したが、すぐに再逆転。最終18番をバーディーで締めくくり、新潟でうれしい1勝を手にした。姉の優利(26)は通算4勝を挙げており、姉妹での日本ツアー優勝は双子の岩井千怜、明愛に次いで4組目となった。
18番で1メートルのバーディーパットを決めると、ようやく表情を緩めた。ツアー2年目での初勝利にも吉田鈴に涙はなく、満面の笑み。「思ったよりも冷静だった。チャンスをつかめたのは収穫」と落ち着いた口ぶりだった。
首位の座を追い上げられても、攻める気持ちは揺るがなかった。パー5の13番はOBのリスクを恐れず2オンに成功。バーディーで一歩抜け出した。14番はギャラリーのベビーカーが倒れるアクシデントでリズムが狂いそうになったが、5メートルのパーパットを沈めた。「優勝争いの中でああいうパットを打てたのは今後につながる」と誇った。
ジュニア時代から日本女子アマチュア選手権を制するなどエリート街道を歩んできた姉の優利と対照的に、自身はプロテストに「4度目」で合格。「プロになるまで時間をちょっと時間を要してしまって、つらい時間が長かったんですけど、そういうつらい時間がいい時間だったと思いたい」と喜びをかみしめた。
常に姉と比べられる環境で育ち「(姉の)コピーはしたくない。自分のブランドを確立することが大事」と自負を口にする。一方でコースを離れれば仲の良い姉妹。実家は都内で居酒屋を経営しており、店はゴルフファンでにぎわっている。鈴は今年1月に「1日店長」も経験。「いつもそばで支えてくれて、本当に恩返しできて良かった」と家族に感謝した。
プロ1勝はあくまで通過点だ。年齢ごとの目標を設定しながら逆算して体力や技術の向上に努めるなど、しっかりと先を見据えている。22歳で一つの節目をクリアし「全体的なレベルが上がった。1回勝って試したいことが増えた。もっと自分のゴルフに磨きをかけて、後半戦も頑張っていきたい」と目を輝かせた。
