笠りつ子 復活V!若手との三つどもえ制した 「ゴルフの神様、どうかお願い」祈り届いた
「女子ゴルフ・Vポイント×SMBCレディース・最終日」(22日、紫CCすみれ=パー72)
笠りつ子(38)=PGM=が5季ぶりの通算7勝目を挙げた。首位と1打差2位から最終組で70と伸ばし、通算3アンダーとして首位から出た昨季の女王・佐久間朱莉(23)=大東建託=を終盤で逆転した。かつては女王争いも演じたが、2年前にシード権を喪失。今季は予選会(QT)ランク38位で、主催者推薦で出場した大会でベテラン復活をアピールした。
三つどもえとなった最終組の激しい競り合いを、シード権もない推薦出場の笠が制した。相手は昨季ポイントランキング1位で23歳の佐久間と、同2位で22歳の神谷。38歳のベテランが伸び盛りの2人を振り切った。
神谷と並んで迎えた最終18番パー5。笠は「ゴルフの神様、どうかお願い」と祈りながらプレーしたという。神谷はツアーきっての飛ばし屋だけに絶対的に不利だったが、祈りは届いた。神谷はまさかのボギー。笠は4メートルのバーディーパットを決めた。「優勝する時って、こういうパットが入ると思っていた。うれしくて涙が出た」と喜びをにじませた。
グリーンでの安定感が勝因だ。2番で9メートル、7番で5メートルを決めてバーディー。14番では難しい4メートルを入れてパーを拾ったのも大きかった。昨年のこの大会は、最終日に大会関係者の指摘で第2ラウンドでの「誤所からのプレー」が判明。自身のルール誤認が原因で、ホールアウト後に2罰打を科されて最終順位を7位から13位に下げたが、そんな悔しさも晴らした。
2019年にコース関係者に暴言を吐いたことで、しばらくツアーを欠場。21年に5年ぶりの復活優勝を果たしたが、その後は勝利から遠ざかった。このオフにパット強化を軸に鍛え直したことが、ひのき舞台に戻るきっかけとなった。
再び5年のブランクを経てつかんだ優勝。「諦めないで本当によかった。でもうれしいことは一瞬。これからも苦しいことは続く。来年はここに自分はいないかもしれないと思って、これからも悔いのないようにやりたい」と気持ちを引き締めた。まだまだ若手に負けるつもりはない。
◆笠りつ子(りゅう・りつこ)1987年11月4日、熊本県菊陽町出身。9歳からゴルフを始め、東海大二から九州東海大(現東海大、中退)を経て2006年のプロテストに一発合格した。10年に賞金シードを初めて獲得し、11年8月のニトリ・レディースで初優勝した。ツアー通算7勝。趣味は買い物、読書。160センチ、58キロ。





