ゴルフ 安田祐香が憧れの先輩に激闘の末勝利 大会初の連覇達成「いい戦いができてうれしい」 のじぎくオープン

 「ゴルフ・のじぎくオープン・最終日」(11日、ABCGC=パー72)

 2日間競技の最終ラウンドが行われ3打差の5位から出た安田祐香(24)=NEC=と首位でスタートした中山三奈(35)=東広野GC=が、18ホール終了時、通算7アンダーで並んだ。

 その後6ホールに及んだプレーオフの末、安田が勝利し、昨年に続いての、大会初となる連覇を果たした(2勝は過去に奥田靖己がいる)。

 6ホールものプレーオフは「初めてです」と安田。

 3打差でスタートした際に、「ボギーを打たないよう。あと、いいティーショットを打ちたい」と2日目のラウンドに臨んだ。前半で1打伸ばすと、11番からの3連続バーディーで逆転。

 さらに15番パー5は残り220ヤードの2打目をスプーンで転がし上げ、5メートルを沈めてイーグル、この時点で中山に3打の差をつけた。

 その後、安田が1打落とし、中山も再び伸ばして、ともに通算7アンダーでのプレーオフとなった。

 18番パー5で行われたプレーオフは最初の2ホールがともにパー。ここでカップを切り直し、続く2ホールはともにボギー、パーで決着がつかず。さらにカップを切り直して迎えた5番もパーで分けて、6ホール目に向かう。

 安田はティーショットをバンカーに入れたが「その前にもバンカーからうまく打てたから」と、慌てることなく2打目をフェアウエーに置き、3打目はグリーン右下4メートル。これを先に沈め、中山は上からの2メートルがわずかにそれて、決着となった。

 坂田塾神戸校、滝川二高卒と共通点の多い2人。「(中山は)神戸校で初めてのプロで、みんなの憧れでした。サインをもらいましたね」と安田。「そんな方といい戦いができてうれしい」と振り返った。来年、20回記念大会は広野GCで開催される。「出たいな」と、静かに3連覇を見据えた。

 一方の中山は、後輩とのプレーに「10歳離れているので。一緒に回るのも初めて」という。その安田と6ホールの“死闘”を演じたが、勝利を目指しつつも「(安田は)シード選手だし優勝もしている。いいところを盗みたいと思ってました」という。

 敗戦に涙は流したが、後輩の「いいプレーを見させてもらいました」という収穫もある。

 さらにこの8年ほど悩まされてきた左右の手首痛も今年になって良化。「ここまで戻ることができた、という自信がついた1年にもなりました」。ツアーへの挑戦、来年同大会でのリベンジ。中山のモチベーションも大いに高まりそうだ。

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