松坂大輔 予選通過ラインへ4打差「上出来。最高のゴルフ」ギャラリーも大注目“平成の怪物”のアナウンスも

 10番、大勢のギャラリーが見守る中、ティーショットを放つ松坂大輔
 13番で同組の宮里優作(左)、岡田晃平(右)と談笑する松坂大輔
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 「男子ゴルフ・カシオ・ワールドオープン・第1日」(27日、Kochi黒潮CC=パー72)

 プロ野球の西武や中日、米大リーグ・レッドソックスなどで投手として活躍し、今大会で主催者推薦を受けた松坂大輔(45)が、74でプレー。2オーバー、108人中96位で初日を終えた。第2日はプロ野球出身のアマチュアとして、初の予選通過を目指す。ツアー未勝利の砂川公佑(27)=オークラ輸送機=が、8アンダーで首位。優勝すれば初の賞金王に決まる金子駆大(23)=NTPホールディングス=は、2打差の3位につけた。

 これも怪物伝説だ。15番の第1打を終えた石川遼らがフェアウエーを歩いていると、そこには2組前を回っているはずの松坂の姿があった。折り返して戻る16番の第1打を大きく曲げて、打ち込んできていた。

 16番は林を挟んで斜面のはるか下にあり、15番まで飛ばすにはかなりの飛距離が必要。しかも斜面は急勾配で、並の40代では簡単に上がれそうにない。そこを平然と登り切り、石川らのティーショットが終わるのを待っていた松坂に、地元のゴルフファンらは目を白黒。「ここまで曲げた人を初めて見た」「やることが違う。さすが怪物だ」と、驚きの声を上げた。

 松坂は「ドローのイメージで右から打ったが、そのまますっ飛んで行った」という。大失点になる可能性もあったが、林越えの第2打で16番に戻し、3オン2パットのボギーで通過。「パーパットが入ればよかったんだけど…」と悔しがった。

 スタート前は、野球とは違う緊張感に襲われ、スニーカーのまま練習場に行ったり、買った飲み物を忘れてきたりと大慌て。それでも、開始の10番で「平成の怪物、松坂大輔!」とアナウンスされると、逆に落ち着いた。朝イチのショットは、フェアウエーのど真ん中をとらえた。

 6ボギーをたたいたが、4バーディーを決めた。「上出来です。最高のゴルフができた」。昨年は下部ツアー2試合に出場し、ともに最下位で予選落ち。それを思えば、急激な成長だ。予選通過ラインまで4打。史上初のプロ野球出身アマによる予選突破へ、自信を確信に変える。

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