佐久間朱莉 異次元完全V 独走11打差&通算25アンダー 師匠ジャンボの金言実践で今季4勝目 年間女王へ一直線
「女子ゴルフ・延田グループ・マスターズGCレディース・最終日」(26日、マスターズGC=パー72)
年間ポイントランキングトップの佐久間朱莉(22)=大東建託=が6バーディー、1ボギーの67で回り、トーナメントレコードの通算25アンダーで、6月のアース・モンダミン・カップ以来となるツアー通算4勝目を挙げた。初日から首位を守る完全優勝で、2位阿部未悠との11打差はツアー歴代2位タイ。国内ツアー3週連続参戦の渋野日向子(26)=サントリー=は74で、通算3オーバーの47位だった。
1番。ティーイングエリアで少し、戸惑った。今季3勝と結果を残してきた佐久間は、8打差という大きなアドバンテージを持っての最終日は初めてだった。「どういう気持ちでプレーしたらいいんだろう」。パー5で3打目がグリーンオーバーしてしまったが、そこから2メートルに寄せてのパー発進。「今日もいけるかな」と思えた。
「最初の3ホールと、最後の3ホールを大切にするように」という師匠・尾崎将司の教えを守った。ピンチでも大切にプレーしてのパー発進から、2番は3メートル、難しい3番は切れ味抜群のショットで2メートルにつけて連続バーディーだ。
この段階で「大会が始まる前に決めていた」という、1日4アンダーを目指すマインドセットは完了。あとは目の前のボールに向き合うだけだった。
通算23アンダーで迎えた14番パー3はティーショットでグリーンを捉えられなかったが、15ヤードのアプローチを放り込んだ。15番はカラーから4メートルの4打目をきれいに沈めて、25アンダーに到達した。2003年ミズノクラシックのアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)ら2人が持つ記録を一気に抜き去り、ツアー史上単独2位に。もちろんトーナメントレコードだ。
2位との11打差は史上2番目の大差。今季の賞金2億円にあと約416万円など、おめでたい数字が次々と並ぶものの「あんまり…」とこだわらない。まずは「残り5試合で1勝して年間賞金女王」を目指す。その称号を弾みとし、師匠のような手がつけられない強さをわが物としていく。





