15歳・広吉優梨菜が快進撃 首位と2打差4位 畑岡奈紗&勝みなみ超え史上最年少Vへ
「女子ゴルフ・日本女子オープン選手権・第2日」(3日、チェリーヒルズGC=パー72)
ツアー2勝の堀琴音(29)=ダイセル=が67と伸ばし、通算11アンダーで前日の2位から首位に浮上した。高木優奈は68で回り通算10アンダーで、小林光希とともに1打差の2位。さらに1打差の4位に、アマチュアで福岡第一高1年の広吉優梨菜とルーキーの中村心が並んだ。
女子ゴルフの歴史が塗り替わるかもしれない。初日5アンダーで5位発進した広吉が、6バーディー、2ボギーの68とさらに伸ばし、首位に2打差まで迫った。最終日は15歳218日で迎える。勝てば2016年の畑岡奈紗の大会記録(17歳263日)を大きく塗り替える史上最年少日本一。ツアー優勝記録も、14年の勝みなみ(15歳293日)の日本勢最年少を更新する。
快進撃にも、本人は至って冷静だ。「優勝争いをしている実感はありません。予選を通ってほっとしている気持ちの方が大きい」と、早くも色めき立つ報道陣やギャラリーとは対照的だ。「グリーンを狙うショットが得意」と言い、この2日間は、いずれもパーオンが17回と、ほぼ完璧。この日は難度の高い5番で、残り210ヤードから3番ウッドで5メートルに乗せてバーディーにし、ギャラリーの喝采を浴びた。
今年からナショナルチーム入り。ツアーには今季4試合出場し、48位、予選落ち、14位、8位と、着実に順位を上げている。先月は滋賀国体に出場し、個人優勝、団体3位になった。今大会は開幕4日前に急きょ出場権が発生し、練習ラウンドは1日しかできなかったが、きっちり対応した。
憧れは、米ツアーに転出した吉田優利。大器を予感させる15歳は「100ヤード以内をもうちょっと(ピンそばに)つけられるようにしないと」と、好成績にも満足しない。
◇広吉優梨菜(ひろよし・ゆりな)2010年3月1日生まれ、福岡県出身。福岡第一高1年。父の勧めで9歳からゴルフを始める。24年の日本ジュニアゴルフ選手権・女子12~14歳の部1位。25年のNEC軽井沢72で8位。ドライバー平均飛距離は240ヤード。ベストスコア66。身長160センチ。




