小平智 おしゃべり効果で決勝ラウンド進出 スコア伸ばせず「ずっとイライラしていた」も同組57歳谷口とリラックス
「男子ゴルフ・パナソニック・オープン・第2日」(26日、泉ケ丘CC=パー71)
6位から出た小平智(36)=Admiral=が1イーグル、3バーディー、1ボギーの67で回り、通算10アンダーで、首位と2打差の8位で決勝ラウンドに進んだ。66で回った勝俣陵、68の小鯛竜也、65の永野竜太郎が通算12アンダーで首位に並んだ。史上最年少でのプロデビューとなった中学3年の加藤金次郎(15)=フリー=はイーブンパーの93位で予選落ちした。
救いの神が隣にいた。小平は前半15番までパーを重ね、16番でボギー先行。スコアを伸ばせず「ずっとイライラしていた」と話した。
ハーフターン後も耐えて迎えた4番パー4で、残り85ヤードからの2打目が直接カップイン。「あれで流れが変わってくれて」と、6、8、9番とバーディーを重ねて、上位に名を連ねた。
ただ、前半の「イライラ」も、同組の谷口徹がかなり紛らわせてくれたようだ。稲森佑貴と3人のパーティー。おしゃべり好きの超ベテランと同組だったため、クールが売りの小平も「ここ何年かで一番しゃべったラウンドになりましたね」と話し「谷口さんに気持ちよくプレーしてもらうため、(自身は)盛り上げ役ですよ」と苦笑交じりに振り返った。
一方で「あの年(57歳)でうまくなっているし、向上心もある。気持ちがすごい。稲森に飛距離で勝った、負けたってやっていたし。稲森は『うるさいなー』と思っていたでしょうけど」と打ち明けた。リラックスしたラウンドの中にも、刺激をもらい、後半の躍進につながったことは間違いない。
11月に米ツアーの2次予選会を控えているため、終盤の試合には出られない公算が大きい。「それまでに何とか3勝くらいはしたいと思っていた。いいチャンスなので、狙っていきたい」と残り2日、スパートをかけていく。




