神谷そら 今季2勝目でポイントランク2位浮上!生涯獲得賞金2億円超え 初の年間女王も視界に 「半地元」でガッツポーズ

 「女子ゴルフ・住友生命レディース東海クラシック・最終日」(21日、新南愛知CC=パー72)

 首位タイから出た神谷そら(22)=郵船ロジスティクス=が6バーディー、3ボギーの69で回り、通算13アンダーで5月以来となる今季2勝目を挙げた。ポイントランキングは首位と約300ポイント差の2位に浮上。屈指の飛ばし屋が、全体の安定性を高めながら初の年間女王へ前進した。前日首位に並んでいたイ・ミニョン(韓国)は1打差の2位だった。

 60センチほどの短いウイニングパットを決めてカップからボールを取り出した神谷は帽子に手を当てると、一呼吸置いて両手を突き上げた。「ガッツポーズは初めて。出身が岐阜で、半地元だからやってみたかった」と喜びに浸った。

 首位タイでスタートしたが、前半はショットが乱れて追う立場になった。8番を終えて、首位とは2打差の4位。9番パー4も第2打が右のカラーに外れた。しかし、パターで打った第3打は、真っすぐ約17メートル先のカップへ吸い込まれていった。「流れはきたのかなと思った」。起死回生のバーディーで首位と1打差に迫ると、後半に三つ伸ばして混戦を制した。

 ルーキーだった2023年は2勝を挙げたが、昨季は未勝利でポイントランキング43位と低迷。昨オフから坂詰和久コーチに師事して、スイングも見直した。「やりたいことの完成度は、まだ20~30%」と言うが、最も重視しているパーオン率は23年の66・05%(59位)、24年の65・71%(62位)から今季は70・50%(25位)と明らかに改善している。

 今大会の前から意識していた生涯獲得賞金2億円突破を達成。ポイントランキングも2位に浮上した。それでも、年間女王については「最後まで意識しないと思う」と無関心を強調する。

 今夏は熱中症の影響などで4試合連続で予選落ちと棄権が続いたこともあった。姉弟子の渡辺彩香ら先輩選手から「もっと自信を持っていきな」と声をかけられ、「ゴルフを楽しんだ上で結果が出るように」と意識が変わった。秋になっても自然体を崩さず、完成度を高める作業を続けるつもりだ。

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