日本女子アマ王者・中沢瑠来が3位好発進 昨年まで4度失敗プロテストへ弾み「メリハリあるゴルフができた」

 「女子ゴルフ・ニトリ・レディース・第1日」(28日、北海道CC大沼C=パー73)

 アマチュアの中沢瑠来(22)=埼玉栄高卒=が6バーディー、1ボギーの68で回り、首位と2打差の3位と好発進。首位には7アンダーの永井花奈、1打差2位に川崎春花が続く。青木瀬令奈(32)=リシャール・ミル=が3打差、4アンダーの7位と長い距離を攻略した。

 日本女子アマチュア選手権優勝の看板は、ダテではない。中沢は前半を2アンダーで折り返すと、さらに1打伸ばして迎えた8番パー3では3メートルを沈めてバーディー。さらに9番パー5は「バンカーの多いあたり」をあえて避け、残した92ヤードから3打目をピン右4メートルにつけ、これを沈めて連続バーディーフィニッシュと、アマチュアナンバーワンの力量を示した。

 埼玉栄高時代は岩井姉妹と高野愛姫に挟まれた世代で、ゴルフ部主将を務めた実力派。しかし昨年まで4度、プロテスト合格を逃した。今大会でも同世代のプロから、日本女子アマ優勝の祝福をされつつも「うれしいけど、そっち(プロ)の舞台に立てていない」と、複雑な思いもある。

 日本女子アマでも笑顔のプレーが目立ったが、昨年までと違い「気持ちの面で成長を感じている。イライラしなくなったしマネジメント、考え方も」と、これまでの経験が結果に結びつつある。この日も「攻めるところ、ピンを狙わないところ。メリハリあるゴルフができた」と手応えを感じている。

 「去年、この大会で予選落ちしているので、まずは通過を目指します」と、残り3日間も好プレーを演じ、日本女子アマ優勝で1、2次が免除となった最終プロテストへの大きな弾みとする。

 ◆中沢 瑠来(なかざわ・るな)2003年5月29日生まれ、22歳。埼玉県出身。3歳からゴルフを始める。埼玉栄高では主将。21年には関東高校ゴルフ選手権個人優勝、全国高校ゴルフ選手権団体優勝など成績を残し、卒業後は東松山CCで研修生をしながらプロを目指す。今年の日本女子アマチュアゴルフ選手権優勝。身長162センチ。得意クラブはドライバー。

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