メジャー初V山下美夢有 凱旋初戦ギャラリー集結「ホンマに、うれしかった」 12番終え1アンダー雷曇サスペンデッド
「女子ゴルフ・北海道meijiカップ・第1日」(8日、札幌国際CC=パー72)
雷雲接近で中断後、天候回復が見込めないため71人が終了できずサスペンデッドとなった。前週のAIG全英女子オープンでメジャーを初制覇し、今季国内ツアー初戦に臨む山下美夢有(24)=花王=は12ホールまで回り、3バーディー、2ボギーで1アンダーとした。競技を終えた中では横峯さくら、桜井心那、山内日菜子が69の3アンダーでトップ。入谷響が17ホール、森田遥が14ホールを回り、ともに4アンダーとした。
「全英女子オープン優勝、山下美夢有!」。午前10時10分、1番ティーにこのコールが響くと、大きな拍手と「おめでとう」という祝福の声が起こった。
日本女子6人目の偉業からの凱旋試合。英国から北海道に舞台を移した山下をひと目見ようと、2506人ものギャラリーが集まった。「ホンマに初日から多くの方が応援に来てくださって、うれしかった。いつもと違う雰囲気だった」。山下も感激しきりの口ぶりだった。
キャディーを務めたのは妹の蘭さん。立ち上がりのプレーは少し硬かった。1番はパーパットが2メートル残った。2番パー3はグリーン奥にこぼし、アプローチショットも寄らずにボギーが先行。しかし、3番パー5で2オンに成功して取り戻すと、逆風だった6番は124ヤードから50センチにつけるスーパーショット。7番も取って、2アンダーで前半を折り返した。
12番パー5でパットのミスからボギーにして、1アンダーにしたところで競技中断のホーン。そのまま初日のプレーが終わった。山下は「(調子は)そんなに悪くない。グリーン上で苦戦することが多かったが、タッチが合えば入る」と修正に自信ありげ。5日に帰国後も記者会見など過密スケジュールが続いただけに、ほんの少しではあるが、調整と休養の時間ができた。




