池村寛世 3年ぶり3勝目 妻・琴音さんへ恩返しに「結果を出すことでしかできない」 賞金一部は能登被災地に寄付へ

 優勝を果たし、キャディーを務めた妻琴音さんと抱き合う池村寛世(撮影・伊藤遼)
 通算24アンダーで優勝した池村寛世。キャディーを務めた琴音さん(右)
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 「リシャール・ミル・チャリティー・最終日」(3日・石川県能登CC、パー72)

 能登半島地震の復興支援を目的とした新規大会。3位から出た池村寛世(29)=フリー=がボギーなしの1イーグル、6バーディーで64をマークし、通算24アンダーで制した。3年ぶりのツアー優勝で、通算3勝目。賞金は2千万円。5%を被災地に寄付するため、通算獲得額には1900万円が加算される。初日から3日目まで首位をキープしていた河本力が2打差の2位。石川遼は通算15アンダーで22位だった。

 最大にして最後のピンチが18番パー5に訪れた。池村が放ったティーショットは大きく右に曲がり、ボールは林の中へ。裸地で、しかも砂地になっている左足上がりのライにボールはあった。

 グリーン方向には松の巨木が林立し、開いている空間は左方向。ちゅうちょなくミニドライバーを手にして、左から思い切りスライスをかけ、フェアウエー右のラフまで飛ばした。3オン、2パットのパーとして、最終組で河本の結果を待った。

 「スコアが出るコースなので、(逆転の)チャンスはあると思って今日はがんばった。調子も良く、気持ちよくゴルフをしていたら長いパットが入ってくれたり、アプローチが入ってくれたり。運も良かった」

 長年、帯同キャディーとして池村を支える琴音さんと昨年5月に結婚。結婚後も二人三脚を続け、結婚後の初優勝が決まった瞬間も真っ先に池村へ駆け寄って抱きついたのは琴音さんだった。「ぼくはプロゴルファーだから、恩返しは結果を出すことでしかできない。これからは複数回優勝を目指したい」と後半戦の活躍を誓った。

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