「女子ゴルフ・明治安田レディス」（仙台クラシックＧＣ＝パー７２）

　日本女子プロゴルフ協会（ＪＬＰＧＡ）は１７日、国内ツアーの「明治安田レディス」を１８日から３日間、無観客で開催すると発表した。当初は１７日から４日間の予定だったが、会場となる宮城県富谷市の仙台クラシックＧＣで１６日にクマの目撃情報があり、安全を考慮して１７日は中止となった。

　この日は午前９時３０分ごろから富谷市職員、地元警察署員、市の鳥獣被害対策実施隊員（猟友会）の計９人が、コースで安全確認作業にあたった。近くの田んぼにもクマの痕跡があったものの居住性は見受けられず、コース内にいる可能性は極めて低いという結論になった。主催者は期間中に監視員を配置するほか、コース外周で爆竹やラジオを鳴らしたり、侵入防止フェンス沿いに獣が嫌うにおいをまくなどの対策を取る。

　大会は５４ホールの３日間競技に短縮され、当初は総額１億円、優勝１８００万円だった選手への賞金配分は７５％に減額される。ＪＬＰＧＡの小林浩美会長は「ファンの皆さんに対しては、苦渋の決断になった。本当に申し訳ない思いです。観戦できなくなり、心からおわびします」と話した。