生源寺龍憲が2勝目 今季複数回優勝一番乗り 賞金ランク&ポイントランク現在1位 米ツアー出場目指し賞金王の座を狙う
「男子ゴルフ・プレーヤーズチャンピオンシップ・サトウ食品・最終日」(29日、西那須野CC=パー71)
2位から出た生源寺龍憲(27)=フリー=が開幕戦の東建ホームメイトカップに続く2勝目を挙げた。6バーディー、ボギーなしの65と伸ばし、通算23アンダーで激しいバーディー合戦を制した。今季複数回優勝一番乗りで、賞金ランク、ポイントランクともに1位を守った。大岩龍一(27)も9バーディーを奪う猛攻で62、通算22アンダーまで伸ばしたが、1打届かず2位。首位から出た石坂友宏(25)は3打差4位に終わった。
今季のツアーの主役はオレだと宣言するような優勝だった。大岩と並んで迎えた16番パー4。多くの選手がボギーとする中、生源寺は左ラフから残り160ヤードで9番アイアンを握ると、傾斜を使ってピン横2メートルにピタリ。バーディーを奪って勝利を引き寄せた。
開幕戦は悪天候で最終日が中止となった。それだけに、初めて4日間大会を制して、仲間たちから浴びたウオーターシャワーの祝福の味は格別だった。「めちゃくちゃ気持ちよかった。溺れそうになるほど水を浴びました」と笑顔を見せた。
安定感は抜群だ。開幕戦後も4試合続けてトップ10入りし、9戦目で早くも2勝目。23年の下部ツアーで賞金王になり、昨季は昇格したレギュラーツアーで賞金ランク29位。そして今季は賞金ランクトップを走り、着実に階段を上がっている。
喜びもつかの間、次週はアジアツアーに出場するため、すぐにモロッコへ飛ぶ。「経験値を増して自分の成長につなげたい。日本で賞金王になって、米ツアーの出場予選会に行くのが今年の目標」。貪欲な姿勢で高みを目指す。