19歳ルーキー・入谷響 2位に4打差首位 後半7バーディー29、自慢の飛距離封印で正確性 新人初優勝一番乗り目指す
「女子ゴルフ・ニチレイ・レディース・第2日」(21日、千葉県袖ケ浦CC新袖C=パー72)
ルーキーの入谷響(19)=加賀電子=が8バーディー、1ボギーの65で猛チャージ。通算12アンダーとして、前日の2位から首位に浮上。後続に4打差をつけ、新人初優勝一番乗りに近づいた。前週優勝の高橋彩華(26)も68と伸ばし、8アンダーで2位。前日トップだった岡山絵里(29)=ニトリ=は5アンダーの5位に下がった。
最終18番、パターで狙った、グリーンカラーからのバーディートライ。距離は1・5メートルながら、2カップ以上右に切れる難しいラインだったが、入谷には入るイメージがあった。「グリーンに黒い染みがあって、そこを通せば入る」。その通りに打ち出すと、ボールは真ん中から沈んだ。後半7つ目のバーディー。自身初のハーフ29が出来上がった。
前半はパープレーだったが、10番で1メートルについてから好転した。ドライバーは曲がらない、アイアンは切れる、パットは入る。「また入った、みたいな感じだった」。今週から手にする黒い新パターも威力を発揮した。
豪快なドライバーショットを引っ提げて、彗星(すいせい)のごとく現れた。ドライビングディスタンスは258ヤード超で現在2位。だが、今大会はドライバーを少し抑えている。「このコースはラフに入れると厳しい。飛距離を出したところで、と感じて」。それが、正確性を増している。
最終日最終組は2回目。前回の富士フイルム・スタジオアリス(4月)では最後に伸ばせず、4位に終わった。現在、朝日大でスーパーバイザーを務める女子ツアー41勝の森口祐子に教えを受けており、「『自分に集中しなさい』と言われています。今回は落ち着いていますよ」。
ジュニア時代は男子ツアー48勝の中嶋常幸から指導を受けた。男女のレジェンド2人のエッセンスを体に詰め込み、新人一番星を狙う。
◇入谷響(いりや・ひびき)2005年12月21日、愛知県豊川市出身。6歳からゴルフを始め、中京高(通信制)を経て、現在は朝日大に在学中。昨年のプロテストに2度目で合格。ツアー予選会で18位となり、今季デビュー。13試合でトップ10入りは4度。最高順位は4位が2度。ドライビングディスタンスはツアー2位の258.21ヤード。160センチ、75キロ。




