木下稜介62で単独首位浮上 今月初旬に他界の義父にV捧げる!「妻に『お父さんのために出て』と背中を押された」
「男子ゴルフ・関西オープン選手権・第2日」(16日、日野GC=パー70)
12位からスタートした木下稜介(33)=AKRacing=が1イーグル、8バーディー、2ボギーの62をマークし、通算12アンダーとして首位に浮上した。鈴木海斗(27)=トーシン・ウィナーズ=が67で回り、通算7アンダーで7位につけた。72の倉本昌弘(69)=フリー=は通算4オーバーの108位で、史上最年長予選通過は果たせなかった。
燃える理由がある。木下稜は10番でバーディー発進すると、11番は残り130ヤードからの2打目、52度のウエッジでピン奥からバックスピンをかけて戻すと、ボールはそのままカップインするイーグルとなった。
16番、6番、7番は「OKバーディー」とショットの精度も十分だ。「飛距離を伸ばしたくて」と、2月からドラコンプロの山崎泰宏に師事。ドライバーの安定感が増した上「一番よくなったのがアプローチ。それに驚いた」と、双方がかみ合った。
結果、62はコースレコードタイ。2021年ダンロップ・スリクソン福島オープンで出した自己最少ストロークにも並んだ。
月初めの中日クラウンズ出場中に、義父が亡くなった。前週の試合を休み、今大会も当初は出ない予定だったが「妻に『お父さんのために出て』と背中を押された」という。
加えて奈良県出身で「関西」の名が付くこの大会は「地元だし、歴史がある」と強い思い入れを持つ。「優勝したい」の言葉に力を込めた。