河本力がパワーとパターで魅せた 首位と2打差
「男子ゴルフ・関西オープン選手権・第1日」(15日、日野GC=パー70)
河本力(25)=大和証券=が9バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの65でラウンド、首位と2打差で上がり、残り3日に向け、いいスタートを切った。
実に9個ものバーディーを奪った河本だが、糧になったのが前半13番での、ティーショットを左に打ち込んでのOBだった。「あんなミスをしているようじゃ、ダメだなと。その悔しさを晴らそうとした(結果)というのが一番強いです」という。
ただ、ショット全体は好調で、それをスコアにつなげるパターの良化に手応えを感じている。
これまでは「3~5メートルというのが全然入らなくて、バーディーを取れてなかった」と言い、その原因を「インパクトで音が出ない。なでるようなパットが多くて、ラインに乗っても1センチ足りないとか…」という反省から「初速の管理をするようになって、いい感覚を作れ始めた」と河本。
加えて「めっちゃ、楽しみにしていた」というこの試合。飛ばし屋で鳴らすだけに、ドライバーを気持ちよく振れればそれだけでモチベーションが高まる。この日もパー3を除く14ホールで13度、ドライバーを握った。「こんなコースはないですよ」というのが「楽しみ」の理由だ。
11番、6番は400ヤードを切るパー4。いずれも1オンを狙い、11番はグリーン手前カラー、6番をグリーン右ラフと有り余るパワーも披露した。
ティーショットからカップインまでかみ合い始めた河本が、台風の目となりそうだ。