57歳ベテラン・谷口徹健在「必死で必死で、必死やった」 69で2差6位発進

 「男子ゴルフ・中日クラウンズ・第1日」(1日、名古屋GC和合C=パー70)

 57歳のベテラン、谷口徹(フリー)が1イーグル、3バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの69で回り、首位と2打差の6位と好位置につけた。ツアー通算2勝の岩崎亜久竜と初勝利を狙う今野大喜が3アンダーで首位に並んだ。前週優勝の小西たかのりは12位、石川遼は36位スタートとなった。

 谷口が10位以内で第1ラウンドを終えたのは2022年5月のアジアパシフィックオープン・ダイヤモンドカップの6位以来、約3年ぶり。「必死で必死で、必死やった。死にかけそうになった」。体力的なつらさを吐露しながらも、表情は生き生きとしていた。

 前半の11番パー4でイーグル。残り93ヤードの第2打を52度のウエッジで放り込んだ。後半の2番をバーディーとして、単独首位。「居心地が悪かった」と思った途端、3、4番の連続ボギーと5番のダブルボギーでスコアを落とした。それでも、6番でバーディーを取り返す粘り強さを見せた。

 2018年の日本プロ選手権優勝による5年シードが昨年で終了。今季は生涯獲得賞金25位以内の資格で出場している。もう後がない。オフはトレーニングの種類を増やし、体をいじめた。「最後のクラウンズだと思ってやっている」と言うものの、尾崎将司の55歳241日を更新する最年長優勝を果たせば、来年も和合で戦える。「同じフィールドでやるからには(若手に)負けたくない」と闘志を燃やした。

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