男子ゴルフ 前澤杯最終日に池田勇太が涙、キャディのラジさんとの別れに感極まる
「男子ゴルフ・前澤杯 MAEZAWA CUP・最終日」(24日、MZ GOLF CLUB=パー70)
ツアー通算21勝の池田勇太(39)=フリー=が「相思相愛」と信頼する相棒とのラストゲームを終え、涙が止まらなくなった。
2017年からコンビを組む専属キャディのラジさん(本名プラサド・ラジーフ=40)が、故郷のフィジーに帰国、現地のゴルフコースでヘッドプロ兼支配人として第二の人生を歩む。
この日は71、通算1アンダーでトーナメントを終えた。池田は「いろんな思いがあって…彼といられた時間はすごく貴重でした。残りホールが少なくなるたびに本当にツラかった」と振り返った。最初は笑顔の記念撮影だったが、すぐにラジさんにも涙が流れた。
ラジさんは池田の通算21勝目となる2019年のミズノオープンも支えた。「もっと一緒にやりたかった。勇太には22勝目を頑張ってほしい」と語った。新たな就職先の声がかかり、フィジーで暮らす親族との関係もあって池田に相談すると「フィジーに帰れ」と言われたという。日本では由紀さんと17年に結婚し、長女の瑛茉ちゃん(2つ)が誕生している。「今はすぐに帰らないといけないが、何年か後でもチャンスがあればキャディーをやりたい」と涙声で語った。
池田は「7年とちょっとコンビを組んで、お互いにいろんな事があった。アイツは子どもも生まれて、オレはいい時も悪い時もあった。コロナという訳の分からないものもあった」と回想。自身が「自分がフィジーに帰れ、と言ったので」としつつ「手となり足となって女房のような、相思相愛の関係だった。最後の試合でいいゴルフをしたかったが、厳しい現実をつきつけられた。見ているアイツもつらかったと思う」と続けた。
池田は「アイツにも家族、人生がある。第二の人生を応援したい」とエールを送り、「アイツに喜んでもらえるゴルフを頑張りたい」と、今後を見据えていた。



