中嶋常幸が高校を電撃中退した理由「冗談じゃない!」立大卒、長嶋茂雄さんの先輩だった担任教師の言動に憤り
プロゴルファー中嶋常幸(70)が高校を「電撃中退」した経緯を明かした。YouTubeチャンネル「SHOVEL SPORTS」で長編のインタビュー動画が公開。当時群馬県内の高校に通っていたが「高校2年のときにちょっとした事件があった」と言及した。
中嶋 行っている高校がとてもいい学校だったんですけど、2年生の時の担任の先生が、立教大学出身で。あの長嶋茂雄さんのひとつ先輩で。
その教員が中嶋ら生徒に「自分は長嶋に言ってやったんだよ」とエピソードを開陳。東京六大学野球のスター選手だった長嶋茂雄さんに「お前から野球を取ったら何も残っていないな」と告げたと明かした。
中嶋 僕はそれを聞いて、すごく腹がたった。「冗談じゃない!」と。あれだけ野球を一生懸命やっているひとが、野球をとったらなにもない、なんてことはないと。
素直で正義感も強かった中嶋少年は、憤りをつのらせ、家にかえって父に「高校を辞める」と宣言。
「えっ?なんで辞めるの?」といぶかしがる父に「納得いかない場所にいきたくない」と主張し。高校2年生の3学期に退学してしまったという。
だが、すぐに強く後悔したと振りかえる。「巨人の星」を思わせるような父のスパルタ教育を受けてゴルフに取り組んでいた中嶋は、登校時間がなくなった分、より長い時間ゴルフ練習を課されることになってしまった。
中嶋 学校という避難場所がなくなったんですよね。日の出とともに練習をはじめて、夜になっても星が回っていくのをみながら練習を続ける。1日に少なくても12時間、多いときには15時間以上も練習をさせられた。学校をやめなきゃよかった、って思いました。
中嶋は「若い頃ってそういう計算が立たないんだよね」と苦笑い。プロゴルファーになれるから学校をやめてもいい、と考えていたわけではないそうで、退学後に日本パブリック選手権、日本アマチュア選手権に優勝して初めて「プロになれるかも」とイメージがわいたとのことだった。




