松山英樹「また1年間準備して挑戦」来年につなぐ7バーディー 66の好スコアで21位
「米男子ゴルフ・マスターズ・最終日」(13日、オーガスタ・ナショナルGC=パー72)
ロリー・マキロイ(35)=英国=が初優勝して、メジャー全4大会を制覇する生涯グランドスラムを達成した。史上6人目。首位から出て73とスコアを落としたが、通算11アンダーで並んだジャスティン・ローズ(英国)とのプレーオフを1ホール目で制した。優勝賞金420万ドル(約6億480万円)を獲得した。米ツアーは今季3勝目で通算29勝目。2021年大会王者の松山英樹(33)=LEXUS=は66で回り、通算2アンダーの21位だった。
有言実行だった。第3ラウンドで79をたたき「来年のためにもいいゴルフを」と臨んだ松山の最終ラウンド。まずは3番パー4。アイアンでのティーショットから残り126ヤードをピン左下3メートルに。これを沈めるという完璧なマネジメントでバーディーを先行させた。
「その後は流れよくプレーできた」と振り返った通り、9番では右の林からピン右1・5メートルにつけるスーパーショットでバーディーなど、前半で4バーディーとラッシュをかけスコアをイーブンに戻した。
後半も、11~13番のいわゆる“アーメンコーナー”をいずれもパーセーブで乗りきると、14、15番でも連続バーディーとスコアを伸ばした。
「1カ月弱、ここだけを考えて準備して、いい状態で(オーガスタに)入ってきた」というマスターズにかける思いを最後の最後、体現した。
優勝した2021年の第3ラウンドで出した自己ベスト65にあと1打と迫る好プレー。第90回を迎える来年につながる進撃に「また1年間、準備しないと」という言葉にも、待ち遠しさをにじませた。