国内ツアー開幕戦連覇の岩井千怜「弾みのつく優勝」 キャディーと英語でコミュニケーションの米国仕様「一緒に戦ってくれた」
「女子ゴルフ・ダイキン・オーキッド・レディース・最終日」(9日、琉球GC=パー72)
岩井千が連覇を成し遂げた。前半を折り返した時点では通算6アンダーで菅を1打差で追う展開。過去7度の優勝は6度までが首位からのスタート。「バックナインまで競っていたので『新しい経験をしているな』と。その面で勉強になりました」と、新鮮な感覚の中、勝負所へ突っ込んでいった。
すると12番で追いつき、13番は菅のボギーで単独トップへ。そして14番の2打目を3メートルにつけて、この日5つ目のバーディー。「あれが本当に大きかった。2打差となれば、楽な攻め方をしても(優勝の)チャンスはある」と、精神的優位に立てた。
16番210ヤードのパー3。5番アイアンで放ったショットは自身も「パーフェクト」と振り返る軌道を描き、ピン左わずか30センチにピタリ。楽々バーディーを奪い、ここで完全に勝負を決めた。
今季から米ツアーに挑戦。ただマネジメント事務所のエントリーミスにより、同じ日程で行われた、中国で行われた同ツアーのブルー・ベイLPGAの出場がかなわなかった。
大会前は「本当に悔しくて、この大会、どういうマインドでいこうかと悩んでいた」というが、切り替えるしかないと腹を据えた。キャディーにマーク・ウォリントン氏を起用。英語でコミュニケーションを取りながら「一緒に戦ってくれた」という。
さらに同組の申ジエも「英語で接してくれて、(米挑戦を)応援してくれていると感じました」と、“米国仕様”も織り交ぜての優勝となった。「弾みのつく優勝」と岩井千。次戦は2週後の国内ツアー・VポイントSMBCレディース。さらに米本土へ。「まだ上を目指していきたい」と力を込めた。




