「女子ゴルフ・ダイキン・オーキッド・レディース・第３日」（８日、琉球ＧＣ＝パー７２）

　菅楓華（１９）＝ニトリ＝が５バーディー、２ボギーの６９で回り、通算５アンダーに伸ばして初日からの首位の座をキープ。１０代でのツアー初優勝に王手をかけた。同じく首位から出た岩井千怜（２２）＝Ｈｏｎｄａ＝は７０で回り、首位と１打差の２位に後退。さらに１打差の３位に木村彩子（２９）＝コンフェックス＝ら３人が続いた。

　今季の目標として「１０代での優勝」を掲げる菅が、開幕戦でいきなり大きなチャンスを手にした。初日、単独首位発進を決めると２日目は２打落としながらも岩井千と同スコアで首位をキープ。そしてこの日、スコアを３打伸ばして再び単独トップに立った。

　特に「すごく流れが良かった」という前半は４番から３連続バーディーなどスコアを四つ伸ばした。後半こそ１１、１６番で３パットのボギーを打ったが、１７番では５メートルのパーパットを沈めるなどしっかりと踏みとどまることができた。

　ここまでは「緊張もなく」プレーを続けられている。ツアー２年目となり、自身のリズムも分かってきた。前夜は那覇市内のフードコートで「サーロインステーキとご飯とみそ汁」に舌鼓を打ち、母とリラックスタイムを過ごした。

　９日は昨年の住友生命レディース東海クラッシック以来、２度目の最終日最終組となる。しかも同組にはこの試合連覇がかかる岩井千、百戦錬磨の申ジエがいる。

　住友－では「相手のことを見過ぎて集中できなかった」ことから８位に終わった。が、それも糧だ。「ここまでは人のプレーを見ずに、目の前に集中できている」と菅。

　優勝すれば世代一番乗りでもある。「ショットも（昨年より）自信がついた。自分の成長を見たい」と１０代Ｖに挑む。

　◆菅　楓華（すが・ふうか）２００５年５月１７日生まれ、１９歳。宮崎市出身。６歳でゴルフを始める。日章学園高３年時の２３年プロテストに一発合格し、昨年ツアーデビュー。２２試合に出場し、トップ１０入り４回、年間ポイントランク６３位。今季はＱＴ２０位で参戦。１６８センチ、６４キロ。ニトリ所属。